地籍調査の成果はどこで見られる?市町村への確認と古い図面の注意点
個別の費用や対応を確認したい方は、地域と相談内容から専門家を探せます。
「昔、市役所が土地を測ったと聞いたけれど、図面が手元にない」という場合は、土地がある市町村の地籍調査担当窓口へ確認します。地籍調査の成果が保管されていれば、閲覧や資料の取得について案内を受けられます。ただし、調査当時の成果が、そのまま現在の土地の状態を示すとは限りません。
過去の成果を探す窓口は市町村
国土交通省の地籍調査Webサイトは、過去の地籍調査の成果について、調査を実施した市町村で保管・閲覧を行っていると案内しています。まずは対象地の調査が実施されたか、完了しているか、どの資料が残っているかを確認しましょう。国土交通省・地籍調査のよくある質問
「近所で測量していた」という記憶だけでは、自分の土地も調査済みとは判断できません。道路の測量など別の事業だった可能性もあるため、所在地と地番を示して対象範囲を調べてもらいます。地番が分からない場合は、住所と地番の違いから確認してください。
問い合わせる前に控えておく情報
- 土地の所在と地番。複数の土地がある場合は対象を一覧にする。
- 調査があったと思われる時期と、手元に残る通知や図面。
- 資料を使う目的。境界標の復元、売却準備、相続した土地の確認など。
- 閲覧だけでよいか、写しの交付も必要か。
- 遠方からの請求になるか、窓口へ行けるか。
資料の名称や請求方法、本人確認・委任状の要否、手数料は、利用する自治体に確認してください。全国どこでも同じ種類の資料を、同じ条件で取得できるとは限りません。
自治体の実例:旭川市は調査完了時点の成果を案内
旭川市は、市が地籍調査を実施して完了した地区について、地積測量図と地番連続図の閲覧・交付を案内しています。また、完了地区を市の公開型GISで確認できることも説明しています。旭川市の閲覧・交付案内
同市の案内では、提供する資料は地籍調査が完了した時点の成果です。その後に分筆・合筆などで形状を変更した土地は、法務局で申請するよう案内されています。これは旭川市の取扱いの例であり、他の自治体では、その自治体の案内を確認してください。
古い成果と現在の登記資料を照らし合わせる
たとえば、調査当時は一つだった土地が、その後の売却で二つに分かれた場合を考えます。これは説明用の仮定例です。古い成果に載る外周だけを見ても、後からできた分筆線の資料までは確認できないことがあります。調査年と地番の変化を担当者へ伝え、法務局で取得する図面も含めて調べます。
自治体から資料を受け取ったら、対象の地番、作成・調査の時期、現在の登記資料との違いを整理します。図面の種類による用途の違いは、公図と地積測量図の違いも参照してください。
資料があれば境界杭を自分で戻せる?
資料を取得したことと、現地の正しい位置を判断できることは別です。残っている境界標や周辺の変化と照合する必要があるため、図面の数値だけで杭を打ち直さず、資料を土地家屋調査士へ示してください。境界杭がなくなったときの確認手順で、相談前に残す記録を説明しています。
資料がないと言われたときは
対象地域が未実施なのか、調査中なのか、希望する種類の資料を保管していないのかを確認します。窓口にないという回答だけで、法務局や過去の所有者の資料もすべてないと結論付けないでください。手元の購入時の図面や境界確認書も探し、取得できた資料と不足しているものをまとめて相談しましょう。
資料確認日:2026年10月23日。旭川市の参照ページは2026年10月14日更新。閲覧・交付条件は土地のある自治体の最新案内で確認してください。