土地家屋調査士の費用一覧|令和7年度の報酬調査と見積もりの読み方
個別の費用や対応を確認したい方は、地域と相談内容から専門家を探せます。
土地家屋調査士の費用は、全国共通の定額ではありません。日調連の報酬調査を参考にしながら、実際の土地や建物に必要な作業を確認して見積もります。公表額は条件を定めた設問の集計なので、総支払額や最低料金として使わないことが大切です。
図解で整理する確認の流れ
業務を特定
何の調査と登記が必要か整理する
内訳を確認
報酬・実費・税金を分けて見る
条件を比較
作業範囲と追加条件をそろえる
相談を整理するための図です。実際の手続きや順序は、本文の条件と対象物件の状況に合わせて確認してください。
令和7年度調査の全国平均報酬額
次の数字は、日本土地家屋調査士会連合会の令和7年度報酬ガイドに示された全国平均です。いずれも税抜きで、設問ごとに物件・資料・作業条件が異なります。2026年10月6日時点で確認した公開資料を参照しています。
| 業務 | 平均報酬額・税抜き |
|---|---|
| 土地地目変更登記 | 52,691円 |
| 土地合筆登記 | 56,892円 |
| 土地地積更正登記 | 441,391円 |
| 土地分筆登記 | 482,028円 |
| 建物表題登記・木造2階建ての設問 | 91,740円 |
| 建物表題変更登記 | 103,657円 |
| 建物滅失登記 | 52,132円 |
出典は日調連「土地家屋調査士報酬ガイド」です。各設問の現場条件や作業範囲は原資料で確認してください。境界確定測量だけの定額表として読み替えることはできません。
報酬と実費と税金を分ける
実際の見積もりには、調査・測量・申請の報酬に加え、証明書、交通、標識などの費用が含まれることがあります。どの項目が報酬に含まれ、どれが別途請求なのかを確認します。
売買や相続、住宅ローンが伴う場合は、司法書士の報酬や権利登記の登録免許税が別に必要になることがあります。調査士の参考報酬額だけで不動産の手続き全体の予算を判断しないようにします。
同じ業務でも金額が変わる理由
土地では、既存の測量資料、隣接地の数、道路との確認、地形や障害物などが作業量に関わります。建物では、形状、棟数、増改築の履歴、所有権を示す資料などで調査内容が変わります。
安い見積もりでも、立会い、杭の設置、登記申請が含まれなければ、後から別費用が生じる場合があります。金額差を見つけたら、作業の範囲と成果物の違いを先に聞きます。
相見積もりの条件をそろえる
同じ物件資料、依頼の目的、希望期限を各事務所に渡します。「測量一式」のような項目は、何をするのか説明を受けます。調査後に見積もりが変わる可能性があるなら、その理由と連絡の時点も確認します。
隣地の協力が得られない場合や、途中で計画を変える場合の精算方法も確認します。追加作業について、依頼者が説明を受けてから判断できるかを契約前に整理してください。
費用を聞く前に用意したい情報
所在地・地番、建物の有無、手元の図面、困っている点、売却や工事の予定を伝えます。遠方の物件なら、現地の立入り方法や鍵の管理者も共有します。
無料相談の有無と、正式な調査に進むときの費用は事務所ごとに確認します。資料がそろっていない場合も、取得を頼む範囲と実費を説明してもらうと、初期費用を把握しやすくなります。
参考額と実際の請求額をつなぐ比較表
上の調査額を見積書と比べる際は、金額の差がどの条件から生じるのかを整理します。報酬の数字が近くても、別途の実費や成果物の範囲が違えば、実際の負担は同じではありません。比較表を作るときは、分からない項目をゼロ円と扱わず「未確認」と記録してください。
| 比較項目 | A事務所とB事務所に同じ条件で聞くこと |
|---|---|
| 作業の対象 | 土地の筆数、建物の棟数、調査する範囲 |
| 成果物 | 図面、確認書、登記完了後の書類 |
| 総額の範囲 | 報酬、実費、税金、別の専門家の費用 |
| 不確定な項目 | 追加調査の条件と見積もりを出す時期 |
| 日程と精算 | 着手・完了の目安、中断・変更時の扱い |
例えば一方は登記申請まで含み、もう一方は測量図の作成までという場合、価格だけを並べても適切に比較できません。安い方に申請を追加したときの条件も聞き、最終的に必要な作業と資料がそろうかを確認します。
自分の予算に直すときの三つの段階
必要な業務を特定する
新築なら表題登記だけでなく、所有権保存や融資に関する登記が関わることがあります。土地の一部売却なら分筆と権利の登記を組み合わせます。最初に最終目的を伝え、今回必要な業務を一覧にしてください。業務名を推測して金額を足すだけでは、別の担当者の費用を落とす可能性があります。
報酬・実費・税金を分ける
調査士の報酬、資料取得や交通などの実費、関連する申請の税金を区別します。見積書の金額が税抜か税込か、実費が概算か確定額かも確認しましょう。住宅会社などから一括で案内された場合も、どの専門家が何を担当するかが分かる説明を求めます。
追加条件と支払時期を確認する
資料不足、調査範囲の拡大、分筆案の変更など、当初と条件が変わった場合の扱いを聞きます。追加作業前に見積もりを受けるか、中断した場合に何を精算するか、成果物をどこまで受け取れるかも確認してください。着手金や完了時の支払いなど、資金の準備時期も整理します。
見積書を比較する際の質問例
「安くなりますか」だけでなく、「この金額には道路側の確認も含みますか」「完了後はどの図面を受け取れますか」「証明書の取得は何通までですか」と作業の内容を聞きます。相手が同じ名称で違う範囲を想定していないかを確かめるためです。
土地の調査なら、対象範囲、隣地との確認、標識設置、登記申請を分けます。建物の登記なら、主な建物と附属建物、資料不足への対応、図面作成、完了後の受渡しを確認します。業務ごとに見る項目を変えると、総額だけでは分からない違いを比較できます。
相続した不動産を整理する予算の例
説明用に、相続した土地の一部を売り、古い建物も解体する計画を考えます。必要な費用は、相続の名義整理、建物の解体、滅失登記、境界の調査、分筆、売却に関する手続きなどに分かれます。調査士に払う費用が取引全体の費用とは限りません。
まず各担当から必要な作業を聞き、すぐ行うものと、調査や家族の判断の後に行うものを分けます。分筆する案と全体を売る案で費用が違うなら、利用目的も含めて比較します。調査額の一覧は初期の見通しに使い、最終的な判断は個別の見積もりと計画をそろえて行いましょう。
公表額より高い見積もりなら断った方がよい?
まず条件の違いを聞きます。追加の調査や遠方への移動、資料の不足などの説明を受け、同じ条件で別の事務所へ見積もりを頼む方法もあります。金額差の理由が分からない状態で、単価だけを評価しないことが大切です。
最初の相談で正確な総額は分かる?
物件や資料の状態が十分に分かれば見通しを示せる場合がありますが、調査後に判明する条件もあります。概算と正式な見積もりを区別し、いつどの情報がそろえば確定できるかを聞いてください。
図解で比べる確認ポイント
公表された報酬調査
設定事例について集計された参考情報
対象物件の見積もり
資料・現地・関係者の条件を踏まえた金額
具体例で考える相談の進め方
相談前によくある疑問
同じ業務名なら見積もりはそのまま比べられますか?
業務名が同じでも範囲や成果物が異なることがあります。調査する範囲、図面、立会い、追加作業の扱いまでそろえて比較してください。
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参考資料
制度・資料の確認日:2026年10月6日。個別の申請書類や取扱いは、物件を管轄する法務局などで確認してください。